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開発日誌 005:AIモデルが出るたび、また一から鍛え直しています

有料レポートの裏側で動くAIモデルを、最近ずっと更新し続けています。新モデルが出るたびに検証して、命盤の知識を教え込み、幻覚(ハルシネーション)を検品し、新旧モデルの他流試合で勝ったほうだけを本番に上げる——そんな日々の話。

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開発日誌 005:AIモデルが出るたび、また一から鍛え直しています

最近の日常はだいたいこんな感じです。朝起きると、どこかのAI企業がまた新モデルを発表している。昼から検証を始めて、夜には出力結果を前にため息をつくか、小さくガッツポーズするか。

今年のAIモデルの更新スピードは、本当に競走のようです。多くのプロダクトにとって、モデルの入れ替えは設定を一行変えるだけの話かもしれません。でも「AIが紫微斗数を読み解く」サービスにとっては、モデルを替えるたびに新人のお弟子さんを迎えるようなもの。頭はいいけれど、決まりごとは一から教え直しです。

なぜ「とりあえず最新版」ではだめなのか

最初は私も、新しいモデルほど賢いのだから、載せ替えればレポートも良くなるだろうと思っていました。何回か検証して分かったのは、モデルごとに「性格」がまるで違うということです。

  • 慎重すぎるモデル。何を聞いても当たり障りのない答えで、読み心地はほとんど免責事項。心に残るものがありません。
  • 語りのうまいモデル。文章は見事——なのに、自信満々に作り話を始めます。命盤にない星を、さも実在するかのように語るのです。
  • 日本語は上手なのに、「化忌」や「三方四正」といった専門用語に触れた瞬間、自由な創作が始まるモデル。

占いのレポートで一番怖いのは二つ目です。ふつうの記事なら「見解の違い」で済むこともありますが、命盤の構造は計算で決まるもの。武曲が財帛宮にあるなら財帛宮にある。AIが「夫妻宮にある」と言えばそれはただの間違いで、解釈の余地はありません。

AIの幻覚(ハルシネーション)をどう抑えているか

というわけで、この間の作業のほとんどは「AIには解釈だけさせて、発明はさせない」ための仕組みづくりでした。やっていることを言葉にすると、そんなに複雑ではありません。

命盤の計算と読み解きは、完全に別の仕事にする。 命盤の計算にはAIを一切通しません。星の配置も四化も大運・流年も、すべてプログラムが先に計算し、構造化したデータとしてAIに渡します。AIが受け取るのは出来上がった一枚の盤。その仕事は盤面を分かりやすい言葉にすることであって、自分で盤を立てることではありません。

ルールを教え込み、出力をもう一度検品する。 どの宮が何を司るか、化忌がどこに入ると何を意味するか、どんな場面で安易な助言をしてはいけないか——そうした「命理の決まりごと」を積み上げて、AIへの指示に織り込んでいます。さらにレポート生成後には、命盤に存在しないものを語っていないかを照合するチェックの層をもう一つ。引っかかれば書き直し、それでもだめならクレジットを返金します。作り話のレポートをお届けすることはありません。

同じ命盤で、新旧モデルの他流試合。 新しいモデルが出るたびに、同じテスト用の命盤一式を新旧それぞれに読ませて、段落ごとに比べます。どちらが正確に読めているか、どちらが物語を作っているか、「運が動くタイミング」をどちらがつかめているか。勝ったモデルだけが本番に上がり、負けたほうは控え席で待機です。

それでも新モデルを追いかけ続ける理由

追いかける価値があるからです。新しい世代のモデルは、命盤の構造に対する理解力が目に見えて上がっています。以前のモデルは各宮をばらばらに語ることしかできませんでしたが、新しいモデルは「この幾つかの宮はつながって一つの話をしている」と見抜けるようになってきました。助言も、あなたが実際に尋ねたことにぐっと近づきます。しかもコストは下がり続けているので、同じ価格でより深い分析を詰め込めます。

なので当分の間、「新モデル登場 → 検証 → 鍛え直し → 他流試合 → 昇格か控えか」というサイクルは回り続けます。いつかレポートを再生成して「読みやすくなった」「当たるようになった」と感じたら、それはたぶん、控え席から誰かが昇格した日です。

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